はじめまして。
私は高卒・カネなし・コネなし・経験なしで行政書士として開業したおしかせといいます。
今回は業務は未経験でも過去の経験は活きるよ!なお話。
業務未経験で開業すると、
根拠法の理解→手引き熟読→定型通りではない申請に四苦八苦・・・
とにかくいろんなことに時間がかかって大変なことが多いです。
そんなお話を耳にして自分には難しいのではないかと思う人もいるかもしれません。
今回はそんな方のために、
実務を身に着けるのは大変だけどこんな経験のおかげで助かったよ!
なお話ができればと思います。
接客業の経験も役に立つ!
個人的なお話になってしまうのですが、私は行政書士業界はおろか
許認可の王道である建設業・運送業・宅建業等に従事したこともありません。
飲食業は経験がありますが、飲食店営業許可の要件なんて一従業員が知るわけもなく。
ということで根拠法令はなんとか読めても手引きになると用語から理解できず大変苦労しました。
依頼がくる度にわからないことだらけで補正もあって(これは私が悪い)、
みんなはうまくやれているのに自分が不甲斐ない、
もう頭がパンクしそうだ・・・と同業同期に相談したところ、
その同期は私の強みを教えてくれました。
それは確かに私の過去の経験から得たものでした。
行政書士業務の経験と同じく一朝一夕では得られないものだから
それを活かして頑張れと背中を押してくれました。
そこで自分が持っていないものばかりに気を取られて、
持っているものに気が付いていなかったんだと知ることができました。
もしかしたら、これを読んでいる方のなかにも
ご自身の経験が活かせることに気づいていない方がいるかもしれません。
というわけで、私と同じ接客業経験者の方なら活かせそうな
2つの要素を紹介します。
相手のニーズを読み取ることができる
接客しているとお客様は要望を叶えるための手段のみを伝えてくることがあります。
例えば「赤い花をください」と言われたとき、なぜ赤い花が欲しいのか?
自宅に飾って気分を上げたい人
プレゼントする相手の喜ぶ顔が見たい人
※赤い花は↑の要望を叶えるための手段ですね。
どちらも考えられるので、その花を買ってどうしたいのかを聞いて
テーブルに置くならこのお花、玄関に華やかさならこのお花がおすすめです
花言葉で選ぶのはどうですか?白いお花を足すと赤が映えるかも!
みたいな提案を添えて顧客満足に繋げることは
接客業経験者なら得意な人も多いのではないでしょうか。
許認可も、相続も、「こうしてほしい」と的確に伝えられない方はいます。
許可取ってどうしたい、遺言書作成してどうしたい、と汲み取ることができるのは
事務所を運営していく上でとても大切な力だと思います。
ミラーリングは行政書士でも効果あり
ミラーリング効果という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ご存じない方のために簡単に説明すると
相手のしぐさや口調などを相手と同調させることで
相手が好感を抱きやすくなる効果のことです。
カジュアルな対応でフランクに話したい人
丁寧な対応でスマートな会話がしたい人
雑談も好きな人
要点だけ簡潔に話したい人
できれば会って話したい人
非対面で効率よくすすめたい人
ぱっと思いつくだけでもこれだけいろんなタイプの方がいます。
相手に合わせてノリよく話したり落ちついたトーンで話したりするのがミラーリングです。
行政書士なので委任を受けた業務を遂行するのが仕事だ、
そのためには知識と経験を!と思っていたのですが、
意外と経験より「人」で選ばれたりします。
特に開業したてだとウリは話しやすさとか臨機応変さとか
大きな事務所では難しい小回りの利く営業だと私は思っています。
今振り返ると接客業でやっていたようなお客様と仲良くなる対応は
その後の紹介などで少なからず影響があったように思います。
人と話すのが好きは素質!あとは実務の勉強に集中を
私は行政書士の仕事はサービス業だと思っています。
行政書士法に書かれている業務は書類作成とその相談等々ですが、
結局は人と人なので、接客での満足度も大切なのではないかと思うのです。
実務の知識も会話スキルも両方大事。
顧客対応が苦手な人もいるなかで、それに関しては何とかなりそうなら
あとは実務の勉強に集中すればいいだけじゃん!
と冒頭の同期は教えてくれたのでした。
そこですぐそうか!その通りだ!とは思わず
と思ったのですが、今となってはとてもありがたい助言だったと思います。
まとめ
今回はいつもとは少し趣を変えた内容になりましたがいかがだったでしょうか。
実はSNSでたまたま「試験に合格できても開業なんてできる気がしない」といった内容を見かけてこの記事を書きました。
私はやったこともないくせに頑張ればなんとかなると思い込んでいて
開業してから心折れたタイプなんですけど、
開業したい気持ちがあって環境も整っているのに挑戦せずに諦めてしまうのは
とてももったいないなと思うのです。
自分の経験しか書けないので接客業のことを書きましたが、
集客力抜群の事務所ホームページを自分で作成できるとか、
外国語を話せるとか、
取り扱う許認可の業界に長くいて現場の内情にも精通してるとか、
実務経験はなくても過去の経験を活かして
なんとかこの荒波行政書士界(笑)を生き抜くということは
できなくはないのかなと、まだまだ若手ながら偉そうに思ったりします。
この記事を最後まで読んで下さったあなたが
開業してみるのもいいかもな、と思って頂けたなら嬉しいです。
すでに開業されている方は・・・
偉そうに書いてすみません!
最後まで読んでいただいてありがとうございました!