はじめまして。
私は高卒・カネなし・コネなし・経験なしで行政書士として開業したおしかせといいます。
行政書士事務所の開業。
さて、どのくらいの資金が必要だと思いますか?
もちろん「あればあるほど生存確率が上がる」ということになってしまうのですが、それでは答えにならないと思うので、
当事務所の開業費をお見せすることで、これから開業を目指す方がイメージしやすくなればいいなと思っています。
匿名だからこそ公開できる内容となっていますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ・・・!
開業費総額は約73万円でした
さて、より現実的にイメージしやすくするために、今回お伝えする開業費の前提を書かせてください。
事務所は都会と田舎の間にあります
シェアオフィス・ひとり事務所です
シェアオフィスなので机・椅子・応接セット・本棚・プリンタは購入不要でした
職務上請求書など登録してからしか購入できないものは開業費に含まれておりません
Adobeなどのサブスク契約も開業費に含まれておりません
はい、前置きが長くなりました。
早速内訳に進みましょう。
開業費内訳
行政書士会登録手数料・次回引き落としまでの会費
\296,660
行政書士会への登録手数料は単位会によって違うのであくまで目安として、そして詳しく書くと所属単位会がわかってしまうので次回引き落としまでの費用も合計して書いています。
証明写真代・コピー代・住民票取得代・登記簿謄本代
¥8,360
登録書類作成にかかった費用をまとめました。
証明写真がちょっと奮発したかな・・と思います。
証明写真は行政書士証票や単位会の会員証に使われる=何回も提示するもの、なのでちゃんと写真店で撮影していただきました。
写真店だとプロのカメラマンからアドバイスをもらえ、綺麗に加工までしてくださいます。
街中の写真機でも大丈夫ですが、
多くの単位会では「提出の日前3月以内に撮影したもの」と定められていますので受験の出願で使ったものは期限切れで不可の可能性が高いです。
登記簿謄本はシェアオフィスのが必要で、頼めば取ってくれたかもしれませんが、私は待てなかったので自分で法務局に請求しました。
シェアオフィス契約初期費用
¥209,600
シェアオフィスの契約時に入会金・2ヶ月分の使用料が必要でした。これもどうにもできない費用ですね。
普通に事務所を借りるより安いとはいえ、結構額が大きいので毎月の使用料だけでなく初期費用についてもよく検討することをお勧めします。
パソコン
¥90,904
これは結構悩みました。
パソコンに詳しい人に聞いて回り、自分でも調べて、
最終的にLenovoのThinkPadに落ち着きました。
Lenovoは購入したことがなかったので不安もあったのですが、
タイピングしやすい
処理速度が速い
丈夫で傷付きにくい
といいことがたくさんあったので
アドバイスに従って正解だったと思います。
14型のノートPCですが、持ち運びには不向きな重い機種を選んで価格を抑えました。
メモリは8GB、ストレージは256GBでちょうどよかったです。
(これもアドバイスしてもらいました)
いや、未経験開業だったからちょうどよかった、という言い方のほうが正しいかもしれません。
と、言うのもパソコンは消耗品です。
毎日のように使っていれば3年、せいぜい5年で買い替えのときを迎えます。
だったら暇であろう最初の機種は安く抑えて、稼いでからハイスペックにしようと考えました。
最初からバリバリやられる方はメモリは8GB、ストレージは256GBではちょっと頼りないかもしれません。
ちなみに、この価格にはOffice(Excel・Word・PowerPoint)も含まれているのですが、これはOffice365でよかったなと思っています・・ちょっと後悔。
\公式サイトは割引あり&カスタマイズも融通が効くのでおすすめ/
キャビネット
¥8,580
これは中古で購入。
誰も見ませんので鍵がかかればそれでよかったです。
随分古いキャビネットでしたが、安く購入できたので満足しています。
職印
¥10,480
諸先輩方のアドバイスでも意見が割れていた職印。
私が選んだのはオランダ水牛の職印
↑こんなやつです。(画像をクリックすると商品詳細ページに飛びます)
かわいいので気に入っています
職印のサイズは18mmを選びましたが、地方によって人気のサイズは違っているようです。
2択で絞っているところもあるようですので、所属する行政書士会に聞いてみることをお勧めします。
字体は篆書体が多いように思います。
ちなみに私も篆書体。
模造されにくいという理由からよく選ばれています。
そして購入はネットで。
私が利用したのは「はんこdeハンコ」さん。
先輩からおすすめされて利用しましたが、後に事務所住所印やらゴム印やらいろいろ購入しています。
名刺
¥15,932
以前も少し触れましたが、私が開業準備で1番拘ったのは名刺でした。
ココナラさんで見つけたデザイナーさんに、自分が考えるペルソナ設定と渡した人に伝わってほしい印象を伝えました。
名刺は受け取ってもらいやすい(チラシのように受取拒否されにくい)広告だと思っています。
建設業ならお任せください!と新人が書いても、すでにお知り合いの先生がいるかもしれない、そして未経験の私には勝ち目がないという懸念があったので敢えて取扱業務は記載しませんでした。
そこで私は名刺交換のときに話が弾めば印象に残るかな、と考え名刺の裏には趣味嗜好を記載して会話に繋がるように意識しました。
※私の経験上、同じ趣味で意気投合すると「キャリアより人」で選んでもらいやすかったです。
未経験開業で業務をまだ決めていない方、どんな業務も挑戦していくつもりの方には家族構成や趣味などを記載して、コミュニケーションを取りやすい名刺を作成されるのもおすすめです。
すったもんだの末に出来上がったデザインはデータで納品、それをラクスルさんに印刷していただきました。
名刺の費用は合算で、名刺デザインは\14,700、ラクスル印刷は200枚で¥1,232でした。
ラクスルさんは名刺やチラシ・DMはもちろん、ノベルティも安く作れてしまうとてもお世話になっている業者さんで、納品もとにかく速いので毎回助かってます・・!
名刺入れ
¥6,048
なんせずっと非正規雇用で名刺なんて持っていなかったので名刺入れも新たに購入。
初めてご挨拶させていただく場面で視界に入る物ですから、名刺入れにも拘りました。
とはいえ、予算はできるだけ安く・・と色々探した結果見つけたのが
Business Leather Factory(ビジネスレザーファクトリー)さんでした。
お手頃価格の革製品のお店です。
ネットで買えて、名入れもしてくれて(+¥550)、たくさんの色から選べて楽しくて笑
お金に余裕があったらバッグとお揃いにしたかったです。
FAX・固定電話
¥26,600
FAXは登録時に必須だったので導入しましたが、現状あまり出番はないです。
月極で払うより安かったので年払いに。
登録申請に番号の記載が必要だったので開業前に契約となりました。
固定電話は自宅の光通信に追加する契約で導入。
子機だけの電話機を¥7,500で購入しました。
電話機は自宅にないといけないのでそこからスマホに転送させていました。
(今は電話代行業者の方にお願いしています)
業務でガンガンFAXを利用するならFAX機があったほうがいいと思うのですが、新たにFAX機を購入するほどでもないけど一応導入しとくか、くらいの方にはインターネットFAXがおすすめです。
FAXのDMがきてもインク代と紙が無駄にならない、iPadならpencil使って書き込み返信できるのがとにかく便利です。
書籍
¥49,720
というわけで本はたくさん購入しました。
賛否両論の加除式書籍も購入。
セールスを断る術も持ち合わせていなかったんですよね・・(遠い目)
加除式書籍については正解も不正解もないのですが、未経験の新人に使いこなせる代物ではなかったです笑
もっともっと専門性を高めて突き詰めたら必要になるのかもしれないなあとオブジェと化した書籍を眺める日々です。。
雑費
¥7,790
その他もろもろ開業までに必要だったものをまとめて雑費としました。
文具
印鑑マット・朱肉
USBなどのアクセサリ
カレンダー
こんな感じです。
どうでもいいですが、先輩に憧れて結構高い朱肉(練朱肉)を購入し、スタンプ台との差に感動しましたが現在全く使っておりません。
職印が不要の書類が増えたこともありますが、乾くのが遅かったり固くならないようにメンテナンスが必要だったり扱いが難しいのです。
印影が素晴らしく綺麗なので高単価業務の契約書には映えるだろうなと思います。
私は単価の低い業務が多く、ゆるっとのほほんとしておりますので高級朱肉はまだ早かったようです笑
まとめ
今回は開業費についてまとめてみました。
正解のないものですので、私が選んだものがいいというわけではありませんが、もし迷っている方の参考になったならこんなに嬉しいことはありません。
お金をかけるところと、かけないところを決めるところから事務所経営は始まっていると思うので、いろんな物が欲しくなってしまうところをぐっとこらえていきましょう。
こんなところまで読んでくださっているあなたが後悔しない開業準備を進められますように・・!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!