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行政書士事務所開業で悩む、どっちにする?3選

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はじめまして。
私は高卒・カネなし・コネなし・経験なしで行政書士として開業したおしかせといいます。

そろそろ合格発表の日が近づいてきましたね。
合格後はすぐに開業準備に取り掛かる方もおられるのではないでしょうか。

そこで今回は、開業時によく悩みとして話題に上がる3つの話題について、私の場合を書いていきます。

その結果それが正解だったかどうかまで書いていきますので、ぜひ最後までお付き合いください!

①自宅開業or事務所賃貸

おしかせ
おしかせ
私は最初から事務所を借りました!
私が事務所賃貸を選んだ理由

 女性ひとり事務所で住所公開は避けたかった

 マンション規約問題

 レンタルオフィスのコスパに感激した

自宅開業と事務所賃貸、双方のメリットデメリットは各所で語られているところではありますが、費用のことを考えるとやはり自宅事務所は魅力的
家賃の一部は経費にできますし、子育てや介護しながら・・というのもやりやすくなるかもしれません。

しかし当時の私はワンルームに住んでいて規約上不可能、また住所が公開されてしまうのも懸念点でした。
かといって事務所を借りるとなると工事やら備品やら予算が一気に上がります。

予算はないけど自宅開業は難しい・・・
そういった状況で調べまくって出てきたのがレンタルオフィスでした。

今でこそレンタルオフィスはたくさんありますが、コロナ前はそうでもなかったんです。
(都会は既に浸透してましたがこちらは・・汗)

設備は申し分ないし、立地最高(地元比)だし、工事不要。
荷物も預かってくれるし、応接室まであります。
インターネットも超高速。

おしかせ
おしかせ
しかも賃料もリーズナブル!

というわけでレンタルオフィスに絞って準備を進めることに。
ただ、当時は(少なくてもうちの会では)レンタルオフィスは圧倒的少数派で、登録申請の時にいろんなチェックを受けました。

おそらく今から登録する方は大丈夫だと思いますが、念のため所属することになる行政書士会に確認されるといいと思います。

登録申請にはルールがあります。地域性もあるようです。
私の場合は

完全個室で鍵をかけられること

レンタルオフィス運営会社から行政書士事務所としての利用許可書にサインをもらうこと

個別のポストがあること

などが条件でした。

選んだ結果は・・正解だった

今でもシェアオフィスを利用していますが、やはりこの立地でこの賃料は安い。
「場所がわかりやすい」「綺麗なオフィス」とお客様にも好評です。
想定外ですが、地味に掃除しなくていいのが楽で嬉しいです笑

同じオフィスの方と繋がれるのも利点ですがこれは人によるかも。

レンタルオフィスについてよくわからない方のために
業界大手のレンタルオフィスのRegus (リージャス)さんを例にご紹介しようと思います。

全国展開されているレンタルオフィスで
各種許認可に必要な手続きもよく把握されています。
士業で開業すると伝えれば使用承諾書も快く記入してくれます。
(というか、士業の開業に慣れておられます)

公式サイトには士業開業向けの案内も用意されています


敷金も保証金も不要なので初期費用が抑えられる点と、
24時間使える点がありがたいですね。

ニーズに合わせた拠点が揃っていて、コストを抑えた無人拠点からスタートして事務所の成長に合わせて秘書サービス付きの拠点に移転なんてことも可能です。

複合機をはじめとするオフィス家具も用意されているので購入しなくてよいのも魅力的。
何度も書きますが掃除しなくていいのは楽だしいつも綺麗で気持ちがいいのでレンタルオフィスは一考の価値があると思っています。

リージャスさんは内見の案内もとっても丁寧に対応してくれますので迷われている方は是非一度お問い合わせされてみてくださいね。

自宅事務所はおすすめしない?

じゃあ自宅はおすすめしないのかと言われるとそんなことはありません。

自宅に空いている部屋があるなら使わない手はないです。
ただし、プライベートと仕事場が繋がっているだけに工夫も必要かなと思います。

自宅開業するなら工夫したい点

取扱業務は完全リモート可能か、現地赴き型に絞る。

対面で打ち合わせしたいと言われたら内容によってカフェとコワーキングスペースの一時利用を使い分ける。

時間外の電話などプライベートとの区別に工夫を

上記のように工夫次第で自宅でも快適に開業できると思います。

カフェとコワーキングスペースの使い分けが必要な理由は、打ち合わせ内容が他人に聞かれていいい内容ではない場合もあるからです。
経営状態のお話とか、相続や離婚のお話、個人情報丸出しな帰化申請等のお話だとコワーキングスペースの会議室等の方が無難でしょう。
自宅事務所だと信用度が違うという意見も見受けれらますが、

おしかせ
おしかせ
何よりも生き残ることが大事!信用は後からついてくる!

というのが私の意見です。
私も実家等で自宅事務所の要件を満たしていたら、自宅開業を選びます。
そのくらい固定費は大きい。本当に。

②専業or兼業

おしかせ
おしかせ
私は兼業から始めました!
私が兼業を選んだ理由

 お金がなかった!

 社会保険等の福利厚生を手放す勇気がなかった

 未経験なので1年目は研修だけ受けるつもりだった

簡単にまとめると未経験で食べていくことに不安があったからの一言に尽きます。

そのため、1年目は勉強と人脈作りに集中して土台作りをしようと思っていました。
開業している人しか受けられない研修(所属会員向け)に参加したり、行政書士として名刺を配ったり、支部活動に参加したり、SNSで発信したり、そういったことを兼業のうちにやっておきたかったのです。

おしかせ
おしかせ
実際は土台作りなんて1年で終わるわけもなく、人脈作りも勉強も一生続く・・(でも楽しい)

選んだ結果は・・・正解だった

本音を言えばきつかったです。
睡眠時間も削らないといけないほど大変でした。
どうでもいいことですが私はロングスリーパー・・・ツラカッタ

兼業で辛かったこと

受けたい研修があっても全部は受けられない(基本平日)

できる業務が限られる

単純に新人なので全て時間がかかる=時間が足りない

本業終わってからもう一段階ギア上げて作業する体力の維持

これらを踏まえても、私は兼業でよかったと思います。
理由は簡単で、体力的には辛いけどメンタル面は安定していたから。

そしてある時、思い立つのです。

おしかせ
おしかせ
なんだかやっていけそう!専業でやっていこう!

なんとなくでも全体像が掴めて、お金の流れができてきて、靄がかかっていた「個人事業主」という生き方にうっすら希望が見えてくる瞬間?というか「今が兼業の潮時だな」みたいなタイミングがありました。

行政書士登録すると事務所情報は日行連の「行政書士会員検索」で誰でも検索できるようになります。
今の会社に兼業の許可をもらうのをお忘れなく・・・!

いきなり専業で開業ってどう?

いやこれはこれで素晴らしい。
できるならそうしたかった。
資金があるなら専業バンザイ!・・・と言いたいですが。

未経験で専業で開業はメンタル強い人にしかおすすめできないなあというのが私の意見です。
(安定企業からの脱サラは特に慎重に!)

そんなこと言ったってどうしても専業でやりたいんだ!という方のために僭越ながらアドバイスさせていただけるのであれば、

開業資金だけでどれだけの期間持つか(タイムリミット)

どの業務にするのか、報酬はいくらで一件当たりの利益はいくらになるか

それを何件受任すれば生活できるか

タイムリミットまでにその件数を受任できるようになるためにどうするのか

みたいな具体的な計画を立てて「面倒くさいな」と思わないかどうかで道が分かれるような気がしています。
思っちゃう人は独立が目標になっていないか、自由な生活に希望を持ちすぎていないかもう一度自分に確認してみて下さい。

他にも、
その計画が実現するための行動(集客方法や費用など)を考えたり、残金がいくらまで減ったらどうするのか(融資を受ける、バイトする、資産を売却するなど)を決めておかないとずるずる時間だけが流れてしまいかねません。

いきなり専業でもばっちりOKな自信をつけてからでも遅くはないです。
しっかり計画して開業しましょう

※すでに下積み経験がある、資金は潤沢、自分でビジネスをやった経験があるなど、不安がない方は専業でどんどん営業しましょう!上記の内容は完全に初めての方へ向けて書いたものです。

③固定電話or携帯のみ・・・そしてFAXは?

おしかせ
おしかせ
私は固定電話番号FAX番号の契約をしました!
私が固定電話とFAXを選んだ理由

 固定電話の方が信用度が高いと思った

 携帯を契約するよりひかり電話の方が安かった

 FAXは開業時に必須だった(規定)

これに関しては相当悩みました。
電話番号ひとつで信用度が増すのか疑問でしたが、実際知り合いの大人たち(50代以上くらい)に聞いて回ったところ、同じチラシやホームページから依頼するのであれば固定電話の方を選ぶ、という意見が圧倒的だったのが決め手となりました。

しかし固定電話をシェアオフィスにひいてくるには別途工事費用が必要でした。

おしかせ
おしかせ
兼業で昼間事務所にいないからほぼ留守電なのに工事費用払いたくない・・

そこで色々調べた結果出てきたのが、自宅のネット回線料金にオプションでつけられるひかり電話(IP電話)でした。

月額の使用料は転送のオプション付けても1000円(税抜)。
設定は大変でしたけど、あと電話機を購入する必要もありましたけど、とりあえずは費用の面で最善だったかなと思います。

FAXに関しては場所取るし、業務でも使わないと思ったけど「設置してください」と指導があったので導入しました。
でもFAXが届いても昼は事務所にいないので届いたこと自体気づかないし、何度も言いますがFAX機を置くスペースなんてない。

そこで導入したのがインターネットFAXでした。
簡単に説明すると、指定したメールアドレスにFAXが添付ファイルになって届くので外出していても受け取れるというサービスです。

インターネットFAXのよかったところ

iPadでチェックすればApple Pencilで手書き記入、編集してすぐ返信できる

FAXのDMは紙が無駄になるけどインターネットFAXはメールを消すだけ

市外局番の固定電話番号が取得できる

特に届いたFAXにApple Pencilで参加に〇して返信して申し込み完了!は本当に便利です。
送信も受信もデータでクラウド保存できますしね。

デメリットとしては大量の送信はちょっと大変かもしれません。
私はそういう時はコンビニを利用していました。

インターネットFAXはいろんな業者がありますが、私が利用しているのはe-Faxです。
月150ページまで(送信は60秒で1ページ換算)基本料金に含まれているのですが、
現状ほぼ基本料金で足りています。
気になる方は他のいろんなサービスとも比較検討してみてください。

選んだ結果は・・・微妙

結局固定電話が集客に繋がったかと聞かれれば、答えは×だと思います。
なぜって私の場合集客は100%ネットで、お問い合わせフォームやメールからの依頼が多かったからです。

固定電話も鳴るには鳴るので後悔はしていないですが・・・
今は格安simでも通信環境のよいものがたくさんありますよね?

私が今から開業するなら格安simを仕事用に1台契約するかなあと思います。
これは取り扱う業務にもよると思います。
法人相手が多いならやっぱり固定電話にする、かな・・

FAXに関しては全く業務で利用しておらず笑
もっぱら行政書士会からの連絡や募集などでしか出番がないので

おしかせ
おしかせ
FAX機購入しなくて本当によかった!!

と思っています笑。

e-Faxについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ



まとめ

どうしましょう。
当初の予定よりとんでもなく長くなってしまいました笑

開業時の選択はその後を左右すると思うので思わず熱く書いてしまいました。

こんな長い記事を最後まで読んでくださった方はいるのか不安ですが、もしおられたら本当にお疲れさまでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

私の考えをつらつら書きましたが今回のテーマには正解はありません。
どっちも正解だし、その答えは人によって、環境によって変わると思います。

この記事がまさに今開業を考えているあなたのヒントになっていたら嬉しいです。