はじめまして。
私は高卒・カネなし・コネなし・経験なしで行政書士として開業したおしかせといいます。
今回はタイトルのとおり行政書士事務所開業準備中の後悔を5つご紹介します。
まさにこれから行政書士事務所を開業しようと思っている方、
合格したら開業する予定の受験生の方向けの内容になっています。
開業準備って楽しいようで大変です。
決めておくべきことはたくさんあって、
そのための資金も十分に用意しておくべきで。
それらを加味し、万全の体制を整えて初めて登録へ臨むべきです。
そこのところを全くわかっていなかった私の後悔を厳選して5つ書き出しました。
まじめかつ長くなってしまいましたがその分あなたのお役に立てるはず・・・!
ぜひ最後まで読んで下さい!
【後悔その①】開業に向けた勉強内容を間違えていた
開業準備中の皆さん、あなたは今どんな勉強または情報収集をしていますか?
ネットで調べると実務本を読むとか、マーケティングを学ぶとか、ブランディングが必須だとかいろいろ出てきますよね。
私もこれらのことは全部やりました。
特にどうやって集客するかについてはいろいろ研究した記憶があります。
が。
その前にもっと大事なこといっぱいあるから!!!
と声を大にして言いたい。
まず実務本。
これは行政書士あるあるだと思うんですが
依頼がくる業務はそれぞれ全部違った・・・
ということがあります。
今私がやっている業務なんて行政書士がやれることすら知らなかったですし、
建設業許可の本は開業以来開いてません。
ホームページを立ち上げて最初にきた依頼は
どこにも記載していなかった業務でした。
困り果てて結局違う行政書士をご紹介。
ありがたいけどなぜうちへ。。
例えば相続をやりたい!と思っていても
知り合いから飲食店営業許可の話がくるかもしれないし、
それがうまくいってお客様が口コミで宣伝してくれたり、
深夜酒類提供や融資サポートなど別の業務を依頼してくれたりするかもしれません。
そんなことを繰り返していくうちに
となる可能性もあるのです。
そんなわけで
実務本を読むのは取り扱い業務を固定してからのほうがよかったなと思います。
悪くはないんですが優先して勉強するべきことが他にある!と思うのです。
なんせ最初は暇なんで開業してからでも実務の勉強は遅くないです。
そして集客の勉強。これも大事です。
大事だけど初心者には難しいことが多い。
業務のことわかっていないのにペルソナを設定するのは困難だし、
セミナーにお金を払っても再現性が低いことが多いです。
集客方法は
取り扱い業務・地域・属性(年齢や性別)・得意不得意で変えていけばいいです。
飛び込み営業が効果的な場合もネット集客で足りる場合もあります。
広告打っても全然だめとかSNSから集客できちゃうとか試行錯誤すればいいと思います。
【後悔その②】開業前からSNSの運用を始めた
SNS運用そのものを後悔しているというよりは、
運用方法を間違えたと言った方が正しいかもしれません。
行政書士はSNS運用をされている方が多く、
受験生や開業準備中の方向けに情報発信されている方もたくさんいらっしゃいます。
開業準備中からSNSを運用するのであれば、
事務所ができていく過程などを発信するべきだと思うのですが、
私はひたすら情報収集に徹していて、
「あの事務所は家賃が高かったから別にしよう」とか
「◯◯業務より◯◯業務の方が稼げそうだ」といった
なんとも下世話な内容を呟いており・・・はい、反省しております。
結果、いざ開業となったとき
ということで改めて作り直すことになりました。
またフォロワー0からのスタートか。。と少し凹んだのを覚えています。
【後悔その③】ホームページを作り込んでいなかった
なんせお金がなかったので外注するお金なんてできるはずもなく、
自分で作ることにしたまでは良かったのですが。
いやもうお手上げ。
「いちばん簡単!」「誰でもわかる!」みたいな本も購入して必死でやりましたが全然ダメでした。
プラグインあたりが限界。
あの頃の私に「今は吹き出しなんかつけれるようになってるよ!」とお知らせしてあげたい。。笑
結果、挫折してしまってホームページ作りを後回しに。
そうは言っても開業したらホームページは必須で、外注する資金がなければ自分で作るしかありません。
開業後はただでさえバタバタするというのに必死で作業するハメになりました。
自分で作るなら早めに準備を。
無理なら外注費の用意を。
↑これ鉄則です。
【後悔その④】事務所の内覧もスーツで行くべきだった
私は当時ワンルームマンションに住んでいたため自宅開業は諦めざるを得ませんでした。
不動産情報を検索しては予算と比べる日々。
いい物件というものはなかなか空きが出ないので
根気強く検索した記憶があります。
そしてやっと「これだ!」という物件を見つけて内覧を申し込むのですが、
自分の住む部屋を探すときと同じようなラフな格好だとあまり相手にされないというか、
大丈夫かこいつ?
という空気がほんのり伝わってきます。
最初は若いからか、女性だからか、頼りない感じがするんだろうかとかいろいろ考えていたのですが、いざ商談が始まって
「行政書士事務所として利用する」
とわかると相手の態度が変わったことがありました。
肩書きの力ってすごい。
当たり前ですが、不動産屋さんとしては誰でもいいのではなく信頼できる人に貸したいはずです。
私服でふらっと来るような人と、
スーツで「士業やります」と言った人では初対面でも信頼度が違ってきますよね。
今考えれば当たり前のことなんですが、
当時の私は自分が査定される立場だということはすっかり忘れて、
お客様気分で見学することしか考えてなかったんですよね。
何軒目かの内覧のときにスーツで行ったら
最初から態度が違ってとてもスムーズに進みました笑
念のためお伝えすると士業は職業としての信頼度は抜群に高く、審査も通りやすいです。
私が私服で内覧した先も、私服だからといって審査に落ちたりはしてないのでご安心を。
ただ、円滑に契約しやすくなる、冷やかしではなく本気であることを伝えるにはスーツで行くのが無難だと思います。
【後悔その⑤】開業はタイミング。もっと早く始めればよかった
ブログのタイトル通り、カネなしコネなし経験なしでの開業ともなると不安がつきものです。
私もずっと不安で、開業の一歩が踏み出せず。
同じ年に合格した仲間が行政書士として活躍する姿を羨ましく横目で眺めながら
「お金貯めなきゃ・・」
「もっと勉強しなきゃ・・」
とずっと悶々と過ごしていました。
でも開業してみて分かったことは、とりあえずやってみた方がいいということ。
開業すれば、支部の研修が受けられます。
行政書士連合会の研修サイトもあります。
名刺を配ることもできるので
人脈を広げる活動だけしてきたるべき日に備えつつ、たまに頂いたご依頼にはお応えする。
そうして「やっていける!」と覚悟が決まるまでは兼業行政書士で頑張る。
今の仕事では両立が難しいのであれば、バイトと掛け持ちもありだと思います。
創業融資も考えましたがそもそも事業計画を立てた経験もなく、
自信もなかった当時の私には返済できるのかという不安のほうが勝ってしまって諦めました。
この辺、きちんと構想を練っている方は利用しておいて損はないと思います。
キャッシュはあったほうがいいです。マジで。
事業計画など業務の参考にもなるので挑戦できる方は日本政策金融公庫等に問い合わせるといいと思います。
まとめ
今回は開業準備中の後悔を書き出してみました。
思ったより不出来だな、こいつ。と思われたあなたならきっと大丈夫。
え!知らなかった!となったあなたはぜひ今のうちに対策を。
今回の内容がどなたかのお役に立てていますように!