はじめまして。
私は高卒・カネなし・コネなし・経験なしで行政書士として開業したおしかせといいます。
これを書いている現在は行政書士試験10日前という超直前期です。
というわけで今回は試験前夜から当日までの過ごし方について書いてみようと思います。
特に今回が初受験で緊張されている方の参考にしていただけたら嬉しいです。
試験前日
前夜はいつも通りの時間に寝る
前日の夜なんてもう詰め込む時期でもアウトプットする時期でもないので、できるのは翌日に全力で戦えるように整えることだけ。
ゆっくり湯船に浸かって寝ちゃいましょ。
1年目の受験の時、試験範囲についていくことができず、商法・会社法は捨てました。予備校の先生も否定はせず「捨てるなら他で回収する覚悟を決めて。間違っても不安に負けて商法のテキストを開くようなことはするな」とアドバイスしてもらったくせに、まんまと不安に負けてテキストを開きました。。。
当たり前ですがほぼ初見で全く頭に入らないので余計不安になるんですよね笑
受験生同士の不安の共有はプラスにならない
予備校仲間は合格してからも大切な支えになってくれますが、試験前日は別。
不安な部分を共有するとよくも悪くもメンタルに影響が出ます。
油断するかさらに不安になるかは人によると思いますが、会話終了後にモヤモヤする可能性があるなら、前日はSNSなどもシャットアウトして淡々と当日に備えることをおすすめします。
当日に持っていくテキストは最低限に
家を出る直前に持ち物をカバンに詰め込むと、あのテキストも、いやあのレジュメも!となりそうな方は前日までに何を持っていくかを決めておくべき。
後述しますが、当日はテキストを落ち着いて見返せる時間はそんなに多くないので、直接得点に繋がりそうな資料をまとめておくと便利。
・憲法条文
・行政手続法条文
・記述対策(問題と答えを暗記カードにまとめたもの)
・比較で暗記するものまとめ など
試験当日の朝から会場入場まで
起きる時間・食事の時間はシミュレーションしておこう
試験の時間は13時〜16時。この微妙な時間、食べると眠くなるのか、食べないとお腹が空いて集中できないのか、実際やっておくといいと思います。
水分補給もできないので、試験中お手洗いに立ちたくないからと水分を控えるのも考えもの。
過去の記事でも書きましたが、喉が渇きすぎて辛かった(そして落ちた)年もあったので、暖房などで空気が乾燥している事も考慮してうまく調整を。
朝起きる時間も、たっぷり寝る派、早めに起きてシャキッとする派など自分に合った時間の過ごし方で試験に備えましょう。
会場へは早めの到着がおすすめ
個人的な意見ですが会場入りは早めをおすすめします。
入場開始時刻12時の5分くらい前に到着すると、試験には余裕で間に合いますが気分を落ち着かせる時間が足りないです。
最終確認の条文をチラッと見たらもう入場。
席について机に置かれた書類を確認
筆記用具と受験票と時計を置いて、携帯の電源切って・・
そうこうしていると注意事項などの案内が始まって
バタバタと受験生たちが入ってきて・・・
ってなことになりかねません。
というか1年目の私がそうでした。
では合格した年はどうだったかというと10:30頃到着、野菜ジュースを飲んで知識の最終確認。
あとは深呼吸したり大学キャンパスの紅葉をのんびり眺めたり。
早めに着いたので受験教室に近いベンチをキープできたのもよかったです。
席に着く頃にはだいぶ落ち着いて集中することができました。
私と同じような緊張しやすい人・メンタルが弱い人にはおすすめです。
会場の入り口で配られるパンフレットはもらわない
当日の試験会場入り口では、各予備校が冊子やパンフレットを配っています。
中に入っているのは・・
・試験直前!ラストチェック!!
・試験回答速報のお知らせ(URL)
・合格したなら次は司法書士だ!レッツステップアップ♪
・リベンジするならお早めに!来年度講座割引のお知らせ
などなど・・
来年度講座とか失礼な話ですが合格率を考えると
約85%の人は不合格になるので、一定のCM効果はありそうです。
で、
なぜこのパンフレットを受け取らないようおすすめするかというと。
帰りも配っているからです。
そして邪魔!いや、帰りの電車の中でパラパラ見る分にはいいのですが、試験会場まで持ち込んでガサガサするの邪魔!です。
そう思われるでしょう。
私もそう思って嬉々として冊子を開きました。
しかし。
結果、全然ノーマークだった論点が「重要!」マークとともに書かれていてめちゃくちゃ焦りました。
各予備校も独学テキスト出版社も、真剣に出題予想するものの、それぞれ多少の癖があります。
結局今まで信じてきたテキスト以上の安心材料なんてないのです。
最後に見るのは自分のテキストだけで十分だと思います。
解答速報については帰りにパンフレットをもらうか、各大手予備校のサイトを検索すればリンクが貼ってあると思います。
会場で最終確認するポイントは絞っておく
私みたいな国家試験慣れしていない人間にはあの空気感は独特です。
そわそわふわふわして手元のテキストをなんとなくパラパラっとしているだけの確認にならないように、最後にここを確認しておこうというポイントを予め決めておくといいです。
最後に見ていたところが試験に出た、というのはあるあるなので
時間ぎりぎりまで有効に使いましょう
行政書士試験本番中
問題を解く順番は大事だけど正解はない
というのは聞いたことがあるかもしれませんが、
近年の1問目・2問目の基礎法学は対策が難しい上に難問なことが多いので
しょっぱなから心折ってくる可能性があります。
どの順番で解くのがいいかについてですが、これは人によると思っています。
私は過去問で見慣れた問題が出そうなとこから、ということで行政法から解きました。
緊張が解けてきて頭の回転あがってきたなと思ったら民法へ。
で、前半のうちに時間のかかる記述や読解問題は片づける。
読解問題は読めばわかる問題が多いので、焦りは大敵。
なのに1年目は順番通り解いてしまったので1番最後になってしまいました。
※バラバラに解くとマークミスのリスクは上がりますのでマークする前に毎回確認は必須!です。
ここは模試等でしっかり練習しておきましょう!
行政書士試験問題は3回心を折りにくる
これは予備校講師に言われた言葉です。
誰でも3回心が折れる。
「見たことない」「なんじゃこりゃ!?」「問題の意味が分からない・・」など
奇問難問が必ず出ます。
その問題はロースクール生など一部の人しか解けません。
いわば捨て問です。
奇問難問は受験生に時間をかけさせて残り時間を減らすのが目的。
無理だと思ったら次!とページをめくりましょう。
私は5周で解きました。
そして「これが捨て問その①ね!」と割り切って心折られないようにしましょう。
「2問連続でわからない・・やばいかも・・」と焦らなくても大丈夫。
時間配分は計画的に
残り時間が少なくなってくると、どうしても気持ちが焦ります。
見直しの時間も考えると少し早めに解き終わりたいですよね。
3時間を闇雲に戦うとどうしてもペースを掴むのが難しいので、
14時までにこの分野は終わらせる、15時までには・・・と目安を付けておくといいと思います。
そしてその目安は模試で練習して掴んでいくのがおすすめです。
自分がやりやすい解く順番を見つけるにも模試は最適。
見直しはマークミスの確認が主で、答えを書き直すことはおすすめしません。
書き直して間違えるのはあるあるです(経験者・・・泣)
余裕があれば1回席を立ってみるのもあり
3時間の試験は脳内フル回転。
だんだん疲れてきていつもならわかる問題が分からなかったり、最後の二択から絞り切れなかったりすることもあると思います。
そんなときはいっそお手洗いに行かせてもらって、顔を洗うなり伸びをするなり気持ちをリセットするアクションを取ると、集中力が戻って答えが降ってくるかもしれません。
タイミングによっては複数人が席を立っていることもあるのでそこは残り時間と相談してうまく活用してください!
周りの受験生は想定外のトラップになることがある
これは書くかどうか迷ったのですが・・・他の受験生のことなんて眼中にない人が多いと思うので念のため。
季節は11月。
恐らく寒いと思うんですけどなぜか汗だくで臭いもある受験生とか、鼻息荒い人とか、試験中に貧乏ゆすりしてる人とか、本当に色んな人がいます。
周りの環境に敏感な人は心づもりだけでもしておくとダメージ少なくて済むかも?
席運も受験のうち。
いい席で受験できますように・・・!
まとめ
今回は試験前夜から当日の過ごし方について書いてみました。
何か参考になる部分があればいいなと思って当時の日記を引っ張り出して書きましたが
本当によく合格できたなと改めて思うくらいにメンタルが弱い!笑
今思い返しても何度か失敗して、対策してやっと合格するのは必然だったと思います。
でも裏を返せば、当日の対策次第で点数は変わります。
全力をだせる、というのはきっとそういうことなんだと思います。
この記事を最後まで読んでくれたあなたが、試験本番で全力を出し切れますように・・!